筋肉と筋膜は「筋筋膜」として常に一緒に存在しているが、その特性や役割は異なる。

 

筋肉は、脳からの指令を受けて収縮し、骨格に付着してカラダを動かしたり(骨格筋)、

自律神経の働きにより内臓を動かす(平滑筋、心筋)。

 


 

 

 筋肉は、2種類の筋細糸の反応によって収縮し、弛緩する。

収縮する時に、細い筋フィラメント(アクチン細糸)が、

太い筋フィラメント(ミオシン細糸)をたぐりよせるように

滑り込ませる。これを滑走といい、滑走によって2つの細糸の

重なる部分が多くなり筋原線維は短く太くなる。




〈骨格筋の構造〉

筋膜は、日頃からよく動かしている部分では多くの水分を含み、しなやかで、弾力性がある。

ところが生活習慣の偏り、姿勢やクセ、あるいはケガなどにより慢性的にストレスがかかり

カラダのどこかに緊張が集中すると、体液の流れが悪くなり、その部分に栄養が

行きわたらなくなり、同時にそこから出た老廃物(乳酸、尿酸ナド)が排出されにくくなる。

こうして働きが低下すると、その部分に水分が行き届かず、コラーゲンが固まり

粘着性が増してセメントのように固くなる。

いったん形が変わると元に戻らない性質がある。(可塑性)

 

 その結果、ねじれて萎縮したり、分厚くなったり、本来すべり合うはずのものが

癒着してしまう。そしてその筋膜に包まれた筋肉は、自由に機能することができず、

ますますカラダが動かしにくくなり、さらに固まるという悪循環がおこるのである。


 ある部分にゆがみや緊張が生じれば、それに見合うように、何とかバランスをとろうとして

他の部分でも緊張が起こり、その部分の筋膜も変化する。


この全身の筋膜のネットワークのことをアナトミー・トレイン(筋筋膜経線)という。